レンズの重要な働きは光を屈折させること。設計意図通りに光を屈折させることができなくてはなりません。
そのためには何枚重ねても色がつかず透明度が落ちない性質が必要とされます(透明性)。
それと同時に均質な光の屈折(均質性)を実現することが求められ、表面の形状も非常に精密に磨かれている必要があります。
屈折率が均質で光の吸収が少ない特別な材料を使用したガラス。均質性と透明性が重要となります。
ネオップにて対応するレンズはこの光学ガラスを用いたレンズが対象であることが多いです(シリコンなどの特殊な物も存在する)。
均質性とはガラスを溶かして固める際に生じた屈折率の不均質な部分には屈折率のムラ(脈理)が生じます。
この脈理が生じないように施されている必要があります。
透明性とは、レンズ自体の光の吸収性が低いものです。
窓ガラスの様に暑い方向からみると緑色に見えてしまうものは透明性が低いと言うことになります。
"レンズ"と申しますと、すぐに高額なカメラのレンズを想像する人が少なくないかもしれません。
実際には光に関わる幅広い分野で使用されております。まずはどのような種類のレンズがあるかご説明致します。
凸レンズ:中央部が膨らんでおり周辺に行くに従って薄くなるようなレンズ。
遠くからの光を屈折させて一点に集めることができる。
凹レンズ:凸レンズと反対に、中心部が周囲より薄くなったもの。
入ってきた光が広がるような屈折作用をする。
このようなレンズの性質から、大変高精度な要求が生まれやすく、
レンズ研磨工程は非常に重要な工程となっております。
どのような工程でレンズが作られるかネオップの経験に照らしながら解説を加えましょう。
レンズの研磨作業は一般的に上図01〜04のステップを踏んで進められます。
A面、B面それぞれについて同じ研磨を繰り返す場合が多いです。
この行程が終わり次第、
最終チェックを行います。
上図05~07の工程を経て研磨工程完了となります。
各局面において干渉計を使用し作業に問題が無いか確認を入れます。